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Days of "dancin' in the vein"

葉脈ダンスの日々

   

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テレビでおおかみこどもの雨と雪を見て全く感動できなかった人の残念な感想

なんかもう全然ダメだった。全体的な完成度は低くないのだろうけど、細部でいろいろと突っ込みどころがありすぎてモヤモヤ感が残るのが気持ち悪い。ファンタジーならファンタジーで、全部ファンタジーで通してくれればいいんだけど(そういう世界観を構築してしまえば)、中途半端にリアリティ出そうとして結果それが突っ込みどころになっちゃってるから始末が悪い。天涯孤独で奨学金で大学通う苦学生女子、でも明るく健気という設定にそもそもリアリティがないわけで、そうまでして通ってる大学を子供できちゃったであっさり行かなくなるのもよくわからないし(恋愛至上主義なんですかね)(にしても避妊しろというツッコミは入れちゃダメですか?)(あと奨学金って返さなくていいの?)おおかみおとこが孤独なのはともかくとして、れっきとした人間の、明るく性格もよろしい(はずの)はなちゃんが、両親と死別したとはいえ親戚はもとより友達の一人もいないのはなんか不自然な気がするんですが・・・。 あと基本オタクだから、おおかみおとこ、っていう設定の漠然とした感じもなんかモヤモヤしちゃう。最後の一人だって自分で言ってたけど、根拠や証拠は?オオカミ人間一族みたいなものが存在したとして、彼の両親は両方オオカミ人間だったのか、それともどちらかは人間だったのか?はたまたその祖先は???人間とまじわっていくことによって、ハーフ、クオーターって、だんだん薄まっていったりしないのかな。車の免許あるってことは人間としての戸籍あるんだよね?てことは一応先祖代々人間として生きてきて、それを継いでいくべし的な暗黙ルールはあったと想像するのたけれど、はなちゃんとはちゃんと籍を入れてたのかな。子供の籍は?あるから児童相談所が介入してきたりしたんだろうけど、だったらラストで10歳の男の子がある日突然行方不明ってまずくないのか????(これ最大の謎ポイント)いくら田舎とはいえ、小学校にも行っていて近所の人たちも存在を知っていたのに、狼として生きていくために山に行きましたって警察とかに説明できないでしょ。そこをファンタジーとして割り切れというのなら、そもそも児童相談所など中途半端に現実的なもの登場させるべきではないし、無駄にベッドシーン、あげくつわりだの、出産も自力で自宅でだの、半分獣だから人間の病院に連れていけないだの、変に生々しい描写はしないほうが良かったんじゃないか。 お父さんが死んじゃったとこも、人間じゃないからゴミ収集車で死体連れてかれるっての、現実の厳しさや死のあっけなさ、残酷さを伝えたかったのだろうなとはわかるけど、ニホンオオカミ、絶滅種ですよね?そんなもんの死体が都内の川から上がったら大騒ぎじゃないですか?まあ犬と間違えましたとかなんだろうけどさ・・・(モヤモヤ)それに先にも書いたけど免許持ってるってことは戸籍あったわけで、たとえ死体はうっかり犬として処理されてしまったのだとしても、人間としては立派に行方不明者。いくらひっそり生きてきたとはいえ、真面目に仕事もしてたわけだし、捜索願とかどこからも出ないもの?警察が調べだしたら目撃情報はゼロではないだろうし、はなと同棲してたことも近所の人は知っているはず。夫と息子、二人も行方不明者出してることがわかったら、私なら奥さん殺人鬼かしらと疑うけど(苦笑)あんな死なせかたしなくても、オオカミは人間より寿命が短いから・・・みたいな理由で病死(老衰)とかにしたほうが自然だったんじゃないか。 引っ越し屋のバイトしてただけのお父さんの貯金で母子3人どのくらい暮らせるものかもちょっとご都合主義だと思ったけれど、そのくせ子供の夜泣きで近所から苦情、お母さんフラフラみたいな子育て描写は妙にリアルに描いたりして、それがなければ許せることも逆に流せなくなってしまう。かと思えばラストでは中学校で寮に入ったのでお母さん子育て完了、めでたしめでたしみたいなオチになっていて、え、子育てってそこで終わりじゃないでしょ?!と独身ものが柄にもなく突っ込んでしまうとほどの浅はかさ。私別にフェミニストじゃないけど、はなの人生って何だったの?子供産んで育てるだけが人生?30歳ちょっとで残りは余生?(だったら相手、狼じゃなくていいよね)奨学金までもらって大学通ってた彼女の夢はそもそもなんだったのかな。素敵な人と出会ってあったかい家庭を作ることとかそんなんだったわけ?結局これ作り手の、子供を産んで育てる女性素晴らしいよね、母性愛素晴らしいよね、っていう理想と価値観を押し付けられただけみたいで不快感しかない。 あとこれはちょっと私見でやっかみ入ってるのかもしれないけど、台風で帰れなくなった雪を迎えにいくのをすっかり忘れたまま、自分の意思で山へ行った雨を盲目的に追いかけてくとこは、正直「結局、母親って男の子のほうが可愛いんだよね」と思わずにはいられませんでした。じゃなくとも、おいおい雪はどうでもいいのかよ!?とツッコミいれる視聴者多数とは思うけど。嵐の中、泥まみれ傷だらけになりながら山を駆けずり回る母の姿に、はい、感動してくださいねの安易なフラグ。できるかそんなもん!!雨は誰かに連れ去られたわけでも、口論のあげく衝動的に家出したわけでもなく、ごくごく冷静に自分の意思で家を出て行った、しかも毎日山に通ってて庭みたいなもの。それなのに、とってつけたように追い掛け回して「私が守ってあげなくちゃ」?とんだ自己陶酔。恩着せがましい。そんなに心配なら登校拒否の時点でなんとかするべきなのに、そこは放置だったし。母親として、さらに同じ女性として、助言し守ってあげるべきは、むしろ人間として生きることを選んだ思春期年齢の娘のほうでは?いくら半分狼とはいえ、年頃の娘が弟にボコられて全身傷だらけになって泣いてるのに、息子叱りもせずスルーしたのも驚愕だった。いくらケモノのきょうだいげんかでも、女の子に手をあげちゃだめくらい言いなさいよ。 そんなわけで、他にももっとツッコミたいとこあったけどキリがないのでこのへんで。どこにも感動できず誰にも共感できず、どこが良いのか全くわからない作品でした。残念。

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