映画館で見たのはナウシカが最後なので(いつの話)最近はもっぱらテレビですが、最近たてつづけに地上波初をやっていたので数本見ました。
「風立ちぬ」は、びっくりするくらい何も響くものがなく、逆にびっくり。映画の良し悪しじゃなくて単純に自分のツボに嵌るか嵌らないかで、つまり琴線のどこにも触れなかっただけなんですが。これなら今更見たポニョのほうがよっぽど素直に可愛いと喜べただけマシだったかも(つっこみどころは満載だったけど)
いちばん良かったのは「かぐや姫の物語」かな。ディズニーなんかに比べたら、同じ昔話(おとぎ話)新解釈にしても全然クオリティ高かったし、元ネタを上手く肉付けしてあったと思う。作画も独特で、子供の動きの愛らしさとかは流石て感じだったし。月世界と人間界の関係がイマイチすっきりしなかったので、そこは物足りなかったですが、まあ逆にしちめんどくさい解釈がしたければそれはそれでいくらでもできる面白さもある。
序盤何かがデジャブると思ったら、ハイジでした(笑)かぐや姫=ハイジ、相模=ロッテンマイヤーさん、捨丸=ペーターだと思えばとてもしっくりくる。町に連れてこられて家庭教師にしごかれる可哀想なハイジ=かぐやは、故郷の野山をペーターと駆け回りたくて心で泣いていたんですね。ラストシーンはさながら、天国からパトラッシュと天使がお迎えにきてくれたネロでした(違)
ジブリ以外ではアルモドバルの「オール・アバウト・マイ・マザー」を今更のように見ました。アルモドバルは結構たくさん映画館で見てるのだけれど、賞とかとった有名作ほど見損ねていて、これも見れてなかったんだけど、さすがに良かったです。若かりしペネロペも可愛かったし、「イヴのすべて」や「欲望という名の電車」も昔みていたから、すんなり入ってきました。
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