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Days of "dancin' in the vein"

葉脈ダンスの日々

   

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最近テレビで見た映画

■娚の一生
監督:廣木隆一
西炯子の原作漫画は未読。キャスティングは悪くなさげだったけど、脚本がどうもこうもで、結果せっかくのキャストも全く魅力がなくなっていた。トヨエツは確かに年齢のわりにセクスィだしカッコイイ、フェロモンだだもれ50代として悪くはないのだけれど、どうもキャラクター的に図々しすぎて、なぜ榮倉奈々のヒロインが、祖母の教え子というだけのこの赤の他人のオヤジを黙って住まわせておくのか理解に苦しむ。ご飯作ってあげる必要ある?流されすぎでイライラする。
で、当の榮倉奈々も東京でバリバリ働いていたのに不倫の恋に傷心で故郷に帰ってきたという設定に無理がありすぎる、ただの田舎のおぼこい少女にしか見えず。不倫をしそうにもないし、バリバリ仕事してたようにも見えないし、そんな子がふらっと戻ってきて染色の仕事とかいきなりできるものだろうか。話題づくりでしきりに宣伝していた足にキスするシーンも、およそ彼女の表情に色気がなく、結果トヨエツがただの変態にしか見えないという。
要するに年齢も設定も無理がある二人が恋に堕ちるにはそれなりのエピソードの積み重ねや微妙な心情の変化を丹念い拾わねばばらず、原作少女マンガではキモであったはずのそれらの要素が、映画からはごっそり抜けおちていたということだと思う。お互いの気持ちを確認もしてないのに親戚中の前で結婚しますとか意味わからん。捨て子のエピソードなど、それ自体は悪くないけど、2時間映画の中でなぜそれを詰め込んだのか謎。それよりもっと、二人の恋心を丁寧に追ったほうが良かったんじゃないか。
友達役でちょっと出てくるだけだけど、安藤サクラだけは抜群に良かった!映画としては趣旨が変わるのかもしれないけど彼女をヒロインにするくらいのほうが良かったかも。



■リアル~完全なる首長竜の日
監督:黒沢清
ちょっとどこからツッコんでいいのかわからないくらいの、近年まれにみるとんでも映画でした。ここまでくるともう笑っちゃうなあ。しかもまさかの監督:黒沢清。どうしちゃったんだよこれ(呆然)。そもそもタイトルから作品の内容がイメージしずらい上に、設定聞いてもさらにわからない。医療ものなのか?SFなのか?ラブストーリーなのか?サスペンスなのかはたまたホラーなのか、でも恐竜とか出てきちゃうなら特撮映画?・・・疑問符満載のまま見てみると、さらに頭の中がハテナマークでいっぱいになるという掴みどころのなさ。こうなると逆にキャストがメジャー(佐藤健と綾瀬はるか)なのもマイナスに出てしまう。派手な宣伝もなく無名キャストで黒沢清が撮ってると聞けば、どうせマニアックな変な映画だろうと思って観るから許せたかもしれないけど、このキャストで大々的に宣伝しちゃうと混乱の原因にしかならない。いやほんと開いた口が塞がらなかった。最後までポカーンとして終了。素人目にみても、というか素人だからこそ、恐竜のSFXのチャチさは失笑ものだったし、ご都合主義な展開、薄っぺらい脚本にも辟易。主題歌ミスチルもミスマッチで酷かった。曲が悪いとかじゃなくて、とにかく合ってないの。いやほんともろもろ、よくここまでくだらなくできるものだと逆にビックリした。ただ、漫画家の佐藤健とアシスタントが染谷将太なあたりはバクマンと合わせて観たら面白いかもしれない(笑)

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通過儀礼

通過儀礼があるという話は幼い頃から聞かされていたけれど、それが本当にやってきたときは、あまりの唐突さに流石に驚いた。バス停の前にいつのまにかできていた食堂兼惣菜屋のようなところで並んで買う焼きそばを食べるのを楽しみにしていた私としてはそれが食べられないことだけが心残りだった。大きな天狗の面を持った男と、同じく鬼の面を持った子供と、顔に真っ赤な勾玉のような刺青のある女がその使者で、誰から聞かされたわけでなくとも一目でそれとわかり、玄関先に立つ彼らの姿をみつけたときは予想していた以上にゾッとした。父親が使者の姿が象徴しているものについて何やら説明していた。義経と弁慶と、なんだかよくわからないがああいうものも全部同じことの象徴だという。父親はすでに目つきがおかしい。話している内容がまともだとは思えない。しかし私は出かけなくてはならない。同じ年頃の二人のいとこと一緒にまだ子供の私はひたすら山道のようなところを歩かされた。その後おこることはすべて試練なので乗り越えねばならない。

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花粉デビュー?

先月下旬くらいから、鼻水というか鼻づまりが酷くて、夜中に目が覚めて眠れないほど酷かったので、いよいよ花粉デビューしてしまったかと焦ったんですが、なんともない日もあるので単に免疫低下してただけだったのか、風邪だったのか、それともやっぱり軽めの花粉なのか判断に困っています。

最近はストレスなのか年のせいなのか両方なのか、あまり熟睡できないことが多く、寝付きが悪い上に熟睡できていないせいかトイレも近いし、体温調節がうまくできなくて(更年期?)暑い寒いですぐ目が覚めるし、生理前は腰がだるくて寝れないし、ノドは乾くし、歯の食いしばりも治らないし、あげく金縛りでうなされるとかなので、さらにこのうえ鼻詰まりとかホント勘弁してほしい。

そもそも深夜早朝マンション上階の騒音がずっと何年もひどいせいで耳栓なしで眠れなくなり、その耳栓のせいで耳の違和感や場合によっては痛くなるからというのも熟睡できない原因だし、まあだいだい騒音そのもので何度も起こされて眠れないのがストレスの原因だったんだけど、そこから体調不良が自律神経乱れたりという悪循環ですよね。加齢だけでも多分しんどいところなのに。あーマジ引っ越したい。(結論それ)

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最近テレビで見た映画2

■『GONIN』
最近続編が公開されて話題になった石井隆監督の昔の作品。筋書き自体はどうってことないヤクザの争い。わけありの5人組がヤクザの裏金を奪うも、バレて追いつめられ次々殺されていく。それだけの話。・・・にも関わらず、面白いのがすごいんだよなあ。独特の映像美、スタイリッシュさもいい。そしてビックリしたのは、何このホモくささ(笑)若き日の佐藤浩一とモックンのキスシーンもびびったけど、殺し屋ビートたけしとその舎弟木村一八のサディスティックなホモ関係はさらにびびった(笑)893ものBLとしても楽しめると思う(違)

■NODA MAP『エッグ』
映画じゃないけどEテレでやってた野田地図の舞台。エッグという謎のスポーツの歴史をひも解いていくと満州で日本軍がした人体実験まで遡っちゃうというめちゃくちゃな話。椎名林檎が音楽を担当、アイドル歌手役の深津絵里の歌の上手さと可愛さは素晴らしかったけど、最近の野田秀樹は何が言いたいんだか・・・という疑問は残りました。こういうの、ただの楽しいパーティだからおいでよと誘われて行ってみたら実は宗教の勧誘だった・・・的、騙された感があってモヤっとしちゃうんだよなあ(苦笑)特定の偏ったメッセージがあるなら、変にオブラートしないで最初からそう言っといてよ、見ないから。

■『世界の果ての通学路』
ドキュメンタリー映画。とりあえず子供は演技などしなくても可愛いしひたむきなので、そこは良かった。ただドキュメンタリーとはいいつつ、象から逃げる場面とか、これカメラも一緒に走ってるんだよなあとか想像してしまうと興ざめではあるのだけど。映画自体の趣旨は良いと思う。アルゼンチンの男の子が可愛かった。

■『初恋のきた道』
チャン・イーモウがチャン・ツィイーを発掘したとても可愛いラブストーリー。父の死を知って郷里に帰ってきた男が両親の出逢いを回想する形式になっているのだけど、とにかくこの回想中の母の娘時代を演じるチャン・ツィイーの可愛さときたら!!!素朴なのだけどキラキラしていて初々しくて目が離せない。一途で健気で初恋のときめきが詰まっている。相手の男がたいしたことない(※見た目)なのがちょっと残念だけど、初恋の人と結婚して、おばあちゃんになってもずっと同じくらい愛し続けられるというのは素晴らしいなと素直に思った。

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最近テレビで見た映画

12~1月あたりにテレビで録画してみたやついくつか。

■「蜩の記」
悪い映画じゃなかったけど、たぶん原作のほうが良いのだろうなという印象。というか、たぶん映画は端折られている部分が多そうなので原作読まないとわからない部分が結構ありそう。役所広司と原田三枝子の夫婦はとても良かったし、全体的にキャストは悪くなかったんだけど、手放しで大感動するほどのものでもなく・・・。切腹の原因になった事件についての解明があまりにも簡単にいきすぎたので、じゃあなんでももっと前に別の誰かが調べようとしなかったんだ?とか、あとちょっとしたセリフや行動に、あの時代にこれOKなの?という違和感があったり、脚本がイマイチなのかなあ?何かが惜しかった。

■「源氏物語 千年の謎」
これは完全に駄作でしたね!(笑顔)キャストと衣装やセットだけが豪華絢爛で、中身からっぽだった(酷)作者の紫式部と藤原道長の関係という現実世界の部分と、源氏の物語世界の両方を描こうと欲張りすぎたのが失敗の一因な気がする。着想は悪くないんだけどね、そこにさらに安倍晴明まで出しちゃったら収集つかないでしょ。晴明が物語と現実を行き来したり、突然現実のほうに悪霊みたいなのが現れて晴明が退治するくだりがあったけど、あの時点でもう、映画の中の現実のほうも観客にとっては虚構になってしまう。虚実両方描きたいなら、絶対やったらあかんやつ。
道長役のヒガシと紫式部の中谷美紀はなかなかにはまり役で重厚さ、上品さもあったけど、肝心の源氏物語のほうのキャストが酷かった。いや役者の演技が悪いというのじゃなくてキャスティングのミスマッチさ加減が。真木よう子(藤壷)も多部未華子(葵)も好きな女優さんだけど、どちらも佇まいが現代的すぎて世界観ぶち壊し。まだ葵を真木よう子がやったほうが良かったかもしれない。多部ちゃん大好きだけど、童顔おたふく顔の彼女に葵役は無理がありすぎた・・・。六条御息所の田中麗奈も大熱演だったけど、年齢的にもっと年上の女優さんのほうが説得力があったのでは・・??
男性陣も、生田斗真、窪塚洋介、ともに無駄遣い。斗真の演技力は評価してるし、確かにイケメンだけど、とにかく脚本が薄っぺらいので、源氏に全く魅力を感じられない。ただのナヨナヨした優柔不断な女好きだった。窪塚洋介が源氏やったほうがまだ良かったかも。
最悪だったのはたぶん六条御息所のセリフで「この身が煉獄に堕ちようとも・・・」とか言い出した時。「えっ、煉獄!?」と耳を疑いました。煉獄って、キリスト教の概念ですよね???源氏物語の時代にキリスト教入ってきてないですよね???ていうかそもそも、煉獄って地獄よりちょっと良いとこですよね???このひとことだけでも、脚本家がいかにバカかがわかりました。誰か注意しろ。もちろん当時の言葉づかいは現代とは違っただろうし多少は「意訳です」ってこともあるだろうけど、それにしても限度を超えている。いや久しぶりにビックリするほどの駄目映画を見ました。

■「土竜の唄」
これはあんまり期待していなかったので逆にそれなりに面白く見れました。三池映画は暴力描写が苦手なのだけど、これは脚本がクドカンなのでコミカルにしてあったし。堤真一のパピヨン兄貴がカッコ良かった!兄貴の復活に胸アツ。斗真もジャニーズにあるまじき熱演(笑)

■「ルパン三世」
噂にたがわぬつまらなさでした。テレビで見たからいいようなものの・・・。キャストはそれぞれ、それなりに頑張っていたとは思うけど、なんだろう、企画たてたやつと脚本書いたやつがバカなんだと思う(酷)うまく説明できないけど「これじゃない」感がハンパなかった。北村龍平監督は、アクションは得意だけどドラマ作りは下手だと思うので、とにかく薄っぺらい。原作(というかこの場合はアニメだなあ)のルパンの魅力がどの部分か、全くわかっていないと思う。とりあえず最新デジタル機器とルパンワールドの相性の悪さね!ハッカーとかいらないから!つうか勝手にファミリー増やすのもナシ。もっとアナログで、いっそ無国籍ファンタジーなのがルパンの世界観だと思う。あとこれ言ったら身もふたもないけど、ルパンにアクション(肉弾戦)もいらないからね。カーチェイスや銃撃ならまだしも。ルパンの武器は、肉体ではなく頭脳=知恵なの。そのトリッキーさやユーモアのセンスがルパンのカッコよさなのにね。それが全然なかった。

■「3時10分、決断のとき」
これだけ洋画。リメイクの西部劇、それなりに面白かったです。護送される強盗団のボスと、彼を列車に乗せるまでの移送を引き受けた牧場主。本来敵対する二人の間に一種の友情が芽生えるのが本作の見どころですが、ただ、悪人とはいえボス思いの部下たちにあの仕打ちはちょっと可哀想だった気もする。息子役のローガン・ラーマンって「ウォールフラワー」に出てた子かあ。あの映画ではエズラ・ミラーの美貌の影に霞んで、たいして美形だと思わなかったけど、子役時代のこの映画では結構な美少年でした。

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